スクウェア・エニックスが「海外事業の構造」を発表 欧米子会社で大規模レイオフを実施へ
欧米メディア VGC の報道によると、スクウェア・エニックスは現地時間木曜日に全社ミーティングを実施し、ヨーロッパ向け事業のほぼ全分野で大規模なレイオフを行う方針を明らかにしました。
スクウェア・エニックスの桐生隆司社長は、海外事業について「抜本的な構造改革を進める」と説明しており、詳細は後日共有されるものの、人員削減が行われることはすでに確定しているとのことです。今後は、海外組織のスリム化と俊敏性の向上を図るとしています。
具体的な削減人数は明らかにされていませんが、VGC の取材に応じた欧州拠点の従業員によれば、ロンドンオフィスだけでも約140名がレイオフ対象となる可能性を伝えられたとのこと。対象は IT、マーケティング、パブリッシング、セールス、QA、事業企画など多岐にわたり、外部スタジオの開発やブランドマーケティングにも影響が及ぶ可能性があります。
また、国・地域によって労働法が異なるため、該当従業員が会社との協議フェーズに入るケースもありますが、今回の構造改革によってスクウェア・エニックスは年間30億円超のコスト削減を見込んでいるとされています
これでスクウェア・エニックスが海外部門でレイオフを実施するのは 2年連続 となります。桐生隆司社長は、昨年行われた海外組織の再編について十分な成果が得られなかったとの認識を示しているようです。
さらにスクウェア・エニックスは、今後2年間で QA(品質管理)をはじめとするバグ検証作業の大部分を 生成AIに移行する計画 も明らかにしています。これにより、テスト工程の効率化とコスト削減を一層進めていくとしています。