堀井雄二氏、『クロノ・トリガー』リメイクについて言及
2025年は、初代『クロノ・トリガー』の発売30周年という節目の年にあたります。各種記念企画が続々と展開されるなか、本作の生みの親の一人である堀井雄二氏が、番組内で「リメイクの可能性」について質問された際、あえて明言を避けるような発言をしたことで、再びファンの間で注目と憶測を呼んでいます。
11月30日、堀井雄二氏は YouTube 番組「ゆう坊とマシリト KosoKoso 放送局」に出演し、番組内でストレートに
「今回の30周年企画は、『クロノ・トリガー』リメイクについて」という質問をぶつけられました。
これに対し、堀井氏は笑いながら「いやいやいや、そんなこと言えませんって。ほら、こういう時に“言えない”なんて言うと、すぐ記事にされちゃうし!ダメですよ、そういう質問。聞いちゃダメ!本当に怒られちゃうから!」と、肯定も否定も避ける形で回答。質問をはぐらかす姿勢を見せました。明言を避けたその態度に、隣にいた鳥嶋和彦氏がすかさず「あるでしょ!あるでしょ!あるでしょ!」と畳みかけ、場の雰囲気はさらに意味深なものに。堀井氏の“言えない”反応と合わせ、ファンの間では再び憶測が盛り上がる結果となりました
実は、堀井雄二氏が「リメイク」についての発言で大きく取り沙汰されるのは今回が初めてではありません。
2025年5月には、海外メディアが「堀井雄二氏、すでに『クロノ・トリガー』リメイクの検討を開始」と報じたことで、「リメイク確定か?」という騒動が発生しました。
その後、日本メディアがスクウェア・エニックスへ確認したところ、同社は「そのような発言事実はない」と明確に否定。公式を通じて噂が収束する形となりました。
今回も堀井氏は「言えない」「怒られちゃう」といった曖昧な言い回しで回答を避けましたが、結果として公式の立場は従来と変わらず──“発表なし・製作認めず・ただし完全否定もしない” という状態が続いていると言えます。
2025年は、スーパーファミコン版『クロノ・トリガー』発売から30周年にあたります。
これにあわせてスクウェア・エニックスは、キャラクターをテーマにしたピアノアレンジアルバムや公式人気投票、さらに2026年1月には東京国際フォーラムでのオーケストラコンサートなど、記念企画を次々と発表しています。
近年では『ドラゴンクエストIII HD-2D リメイク』などの事例もあり、多くのファンから「同じHD-2Dスタイルで『クロノ・トリガー』を遊びたい」という声が高まっています。
実際、電撃オンラインが11月に実施した読者アンケートでも、『クロノ・トリガー』は“最もHD-2D化してほしい作品”の第1位に選ばれました。
今なお本作が特別な存在として愛され続けていることがうかがえます。とはいえ、現時点でスクウェア・エニックスは『クロノ・トリガー』のリメイクや再制作について、正式なコメントを一切発表していません。
将来的に“本物のリメイク版”がお披露目されるのか、それともファンの「もしあれば…」という願望のまま終わるのか──公式が動くまでは、期待と憶測が交錯する状況が続きそうです。
ただひとつ確かなのは、今回のように“否定も肯定もされない”発言が出るたびに、『クロノ・トリガー』リメイクをめぐる話題は、しばらくファンコミュニティから消えることはないだろうという点です。